お寺でお墓を建てるとき、事前に住職と相談せずに単独で話を進めていくとトラブルになることがあります。

寺院墓地の場合、お寺と提携している石材店でお墓を作る契約をしなければなりません。これは、墓地の開発に石材店が協力しているためで、関わりをもたない石材店と契約してしまうと利益をもたらさないためです。建墓を検討する際には寺側に相談して石材店を紹介してもらうことから始めるのがよいです。

もう一つ大切なのは、作ろうとする墓の洋式が寺院が認めているものに合致するかも事前に確認しておく必要があります。墓の形には、日本の伝統形式である縦長の和式型と、横長でコンパクトな洋式型があります。費用は洋式型の方が安上がりですが、寺院墓地によっては他の墓との調和がとれないという理由で認めてくれないところがあります。日本伝統のしきたりを重んじる寺院墓地では特にこの傾向が強いため、建墓の際に自由度がきかない場合があります。

寺院墓地での建墓は、しきたりや決まり事がたくさんあります。自分では問題ないと思い込んでいたものの、いざ完成間近になって待ったがかかってしまうと後戻りができません。石材店だけでなく住職と綿密に相談した上で建墓をすすめていくのが重要です。