よくあるお寺とのトラブルはやはりお金の事です。特に両親からお墓を受け継いだ時などにおこる勘違いや常識不足によるものが多いです。
　お墓を買う時はお寺に永代使用料を払いますが、これは土地を使用させてもらう権利を買うのであって、土地を買っているのではありません。したがって、土地を人に売る事もできませんし、またこのお金はもどってきません。さらに、年間の管理料を払わなければなりません。とくに決まった料金を決まった時期に払うという所もありますが、お彼岸やお盆、法事の時などにお布施と一緒に払うという所もあります。どちらにしても、この管理料を払わないと、土地を使う権利もなくなりますので、必ず払うべきものです。遠くに引っ越したり、常識が分からなかったりして、管理料を払っていない場合は、急に過去の請求をされたり、また、土地を没収されたりする事もありますので、注意が必要です。
　また、法事などの際のお布施の金額についても勘違いや常識不足からトラブルになる事があります。その地方によっても宗派によっても違う事ですが、こちらの考えていた金額よりはるかに多く要求された場合などに起こります。やはり、分からない場合や納得できない場合はなどは他の檀家さんや知り合いの方、またはご住職の奥様などにはっきりと聞いて見る事も良い事です。