死者を送るためには欠かせない儀礼であるのがお葬式なのですが、現実の問題としては、葬儀には相当なお金がかかるというのが偽らざる事情であるわけです。
そもそも、冠婚葬祭というものは相当にお金がかかるものなわけで、よほど富裕な家庭ではない限り、冠婚葬祭への出席の機会が多くなるような場合には、家計をかなり圧迫することになるというのが実情でしょう。
家族、親族といった身内に高齢者が増えてくれば、どうしても老齢による死亡、そしてお葬式といった機会は否応なく増えてくるものです。
そうなれば、お葬式を出す側となる場合であれ、出席する側となる場合であれ、現実問題として出費が増えることになって家計にとっては厳しい負担となってくるわけです。
そうした家計への負担というものを考えるならば、そうそう裕福な家庭ばかりではなく、むしろかなり厳しい経済状態である家庭の方が実際には大多数なのでしょうから、お葬式にかかる費用もそうそうすんなりと出せるわけではない、というのが実情なのです。
そこで、最近ではなるべくお金のかからない料金体系でのお葬式、といったものが各葬儀社の方から提供されるようになってきています。
お金がかからないといっても決して手抜きでお粗末なお葬式、といったものではなく、簡素ながらも心のこもったお葬式というものが提供されているわけで、これは本来のお葬式のあり方に適ったものである、と言えるのではないでしょうか。