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散骨

散骨は海へ!その際の注意点

もし大事な人がお亡くなりになった時、生前や遺言に海へ散骨してほしいと書かれていたら…。あなたはどうしますか?今ではお墓に埋葬するという、昔からずっと伝わってきた方法ではなく海や山などに散骨する方法も広く普及しております。まず、これらの方法を行うメリットとしてはお墓の維持費などもかからず、残された遺族には負担がかかりません。
そして本人は自然に返る事が出来るという点では、双方メリットがあるのです。

では人間の死後、遺骨をお墓以外に撒く事は法律で違法なのでしょうか?答えは、問題ありません。例えば葬儀屋や業者に任せる事無く、個人で行う事も可能です。遺骨という成分はリン酸カルシウム。これは特に問題のない物質ですので、どこに撒いても法律上は構いません。

もちろん、そのへんに撒くというのはマナー的にNGです。ボートを出し、遠い沖合いにて気持ちを込めて撒く。これが、マナー的にも正しいでしょう。いかがでしょうか。これらが注意点です。必ずお墓に埋葬しなければならないという、常識を変えて自然に返す事の出来る、これらの方法は双方メリットがあるために是非、ご検討してみてください。もちろん、お亡くなりになった方の考えをよく尊重する必要がありますので、ご注意くださいね。

散骨業者選び

 現代の葬儀は形式化・様式化が進んでいるので、ほとんどの場合が葬儀会社のプランに沿った形で行われています。たいていの場合は遺族、特に喪主が、悲しみに浸る間もなく茫然自失の状態で葬儀会社との交渉が行われるので、細部にわたって遺族の意向が反映されることはあまりありません。またそのこと自体を問題視する意見も少ないと思われます。

 しかしもし故人が生前に葬儀に関し特別な希望を持っているのであれば、家族がその意志を周知しておく必要があります。そして気が早いと思われるかもしれませんが、この段階から葬儀の業者選びを始めておきます。電話帳で調べると有名・有力な業者に混じって、あまり名を聞かないひっそりと堅実に営業している業者の存在に気づかされます。病院で息を引き取るとまず病院関係者が葬儀会社に連絡してくれることがありますが、そこで希望を述べる必要があります。病院側が連絡してくれる場合は大抵は大手業者になるからです。

 どのような葬儀を行いたいかという希望があればむしろ小さな業者の方がこまめに対応してくれるものです。特に散骨を行う場合は故人の意志だと伝えておきます。仏式・神式・教会式に則って葬儀をする場合は、どのような流れになるかをつめておかなければなりません。物事の順序・タイミングがあるからです。その場合は業者に任せてしまうのも一考です。様々な助言を得ながら進めていくことができるでしょう。遺骨を墓に納めないという特殊な方法で葬儀を行うのはいかがなものか、と遺族は考えるかもしれませんが、業者からみた場合はたいていは少なからず知見があるものです。また仏式・神式・教会式のいずれにもよらないのであれば、個人の希望通り簡素なものになるでしょう。

 ただし気をつけたいのは参列者に対してこの葬儀が故人の意志に沿って行われているということを理解してもらうことです。葬儀という儀式あって常識はずれだと憤る人がいない訳ではありません。そのような要らぬ摩擦を回避する知恵も必要です。

 最後に散骨についての注意点としては、遺骨が骨としての形をなしていないように細かくする必要があります。散布することを禁ずる条例はないはずですが、一目で人の骨と分かる状態は忌避されるべきです。